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遅まきながら、新年の挨拶を申し上げます。
皆さまのご多幸をお祈り申し上げます。 さて、折角パリで過ごす年末年始ゆゑどうしようかと思ひ悩んだすゑ、一気に美術館巡りをすることにした。六日間のミュージアム・パスを買ひ、二十九日から一月の三日まで、美術館がポンピドゥーセンターしか開いてゐない元日は別にして、毎日美術館や博物館を経めぐつた。原則として並ばなくて済むので気が楽である(一日はシャルトルへ行つた。日差しの変化にともなつて薔薇窓が魔法のやうに変幻するさまを見られたのは幸ひだつた)。 いくつも梯子をしたなかで、ここで特記しておきたいのはクリュニー中世美術館の六枚連作のタピスリー「貴婦人と一角獣」である。十数年ぶりに見たのだが、以前にまして魂がふるへた。かほどに美しいものを前にするとたしかに言葉をうしなふ。それゆゑ、いまは詳しい印象記を書かないけれど、これが四月から半年あまり東京と大阪に巡回することは書いておきたい。七十四年にメトロポリタンに貸し出して以来二度目の海外展覧会ださうである。 http://www.lady-unicorn.jp これは評判になる前、始まつたらなるべく日を置かずに行かれることをお勧めしたい。真正なる藝術が放つ美と力の意味を十全に感じとる契機になるはずである。 #
by romitak
| 2013-01-07 21:27
昨日はある映画を見てきた。今のところの日本語題名は上に挙げたとほりだが、もう少し何とかならないかと思ふ。せいぜい最後は「獣たち」か。
Beasts of the Southern Wild 仏訳題名は、 Les Bêtes du sud sauvage 監督は、Benh Zeitlin。三十歳のときの作品だといふ。今年の夏にアメリカで封切られた。フランスでは十二月十二日の公開。 以下に二つのサイトを掲げておく。 http://www.nhk.or.jp/sun-asia/sundance/works/2010.html http://en.wikipedia.org/wiki/Beasts_of_the_Southern_Wild 日本であれば岩波ホール向きの映画。私の好むジャンルではないのだが、岩波ホールの映画がしばしばさうであるやうに、抑へて見てゐても感動が押し寄せて、終映後しばし席を立てなかつた。圧倒的にいいのは、九歳の少女を演じる女の子である。撮影当時は六歳(!)。三千五百人から選ばれたといふ。「天才子役」といふのはかういふ子どもにこそふさはしい言葉である。 今まで子役でこれほど表現力のある子どもを見たことがあるかと云へば、すぐに思ひつかない。それほど卓越してゐる。監督のベン・ザイトリンは最初に記したごとく弱冠三十歳。若さゆゑの行き過ぎと、若いがゆゑの鋭さに満ちてゐる。忘れ難い映像が尠くない。私はこの先もこの映画の映像を、音楽を、少女の表情や叫びを思ひ出すことだらう。 最初に書いたやうに、私の好きなタイプの映画ではないけれど、秀作の名に十分にふさはしい。傑作といふには何かが足りないとはいへ。 とくに後半がいい。これほど無意識的な反撥を覚えつつも、最後に「折伏」される映画は久しぶりである。 #
by romitak
| 2012-12-15 18:46
毎年書くことだが、十二月十二日は小津安二郎監督の誕生日にして命日である。今年はパリで小津映画の音声を集めたCDを聴いてゐる。
そんな日に、ラヴィ・シャンカールの訃報に接した。 シタール奏者ラヴィ・シャンカール死去。 亡くなつたのは十一日らしい。 ビートルズG・ハリスンが師事したことはよく知られてゐるだらう(「ノルウェイの森」のシタールなど)。日本のウィキペディアには書かれてゐないやうだが、ジョン・コルトレーンも晩年のインタビューで、尊敬する音楽家としてオーネット・コールマンなどとともに名前を挙げてゐたはずである。コルトレーンが子供に「ラヴィ」といふ名前をつけたのは師と慕ふシャンカールへの敬愛のためだつた。私もレコード時代にラヴィ・シャンカールを一枚もつてゐたが、それは上述したやうにコルトレーンが尊敬する音楽家だと言つてゐたからである。スイング・ジャーナル誌か何かでコルトレーンとラヴィ・シャンカールが一緒に写つてゐる写真を見た記憶がある。今回の死去に伴つていろいろ調べてゐたら、歌手のノラ・ジョーンズがラヴィ・シャンカールの実の娘だと書いてあつて吃驚した。私が知らなかつただけかもしれない。 享年九十二。コンサートの模様はYou Tubeなどで聴くことができる。 #
by romitak
| 2012-12-12 23:17
パリでは十月末公開のティム・バートン監督「フランケンウィニー」がそろそろ終了になる(私の住む近所では疾うに上映されなくなつてしまつた)。レ・アールの小さな映画館でけふの火曜日までやつてゐるといふので、日曜日に見に行つた。私のツボにはまつたと云ふか、いたく気に入つて月曜日も見に行つた。今まで見たティム・バートン監督の映画では一番いいと思ふ。ボリス・カーロフが「怪物」を演じた1931年の「フランケンシュタイン」その他さまざまな映画へのオマージュが感じられるだけでなく、喪失の悲しみが通奏低音として流れてゐて、しかもストップモーションによる動きや情景描写が素晴しい。どうしてこれがパリでは早々に上映期間が終はつてしまふのか私にはよくわからないが、十五日から公開される日本ではいつまで一番館で上映されることになるのか、いささか興味がある。
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by romitak
| 2012-12-11 16:17
さきほどお弟子さんの竹本文字久大夫さんからメールが届きました。住大夫師、いよいよ来年一月大阪公演で復帰なさるとの吉報。ただひたすらに嬉しく、ここ七ヶ月ほどの心痛が消えてゆく思ひです。毎日のインターネットニュースにもすでに出たやうです。
先月の末、八十八歳のお誕生日に電話でお話をしました。お元気なお声で、これは復帰も近いのではないかと思つてゐたのですが、それでも一月とは思はなかつたので、飛び上がるほどに嬉しいお知らせです。パリにゐて駆けつけることは残念ながら出来ませんが、恙なく初日、千穐楽をお迎へになられることを切に祈つてをります。 #
by romitak
| 2012-11-19 17:40
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