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けふはプルーストの誕生日である。
1871年七月十日にプルーストは生まれた。 それにあはせたかのやうに、朝日新聞に、京都大学教授の吉川一義さんが、岩波文庫でこの秋から『失はれた時を求めて』の個人全訳を出されるといふ記事が載つた。 「独特の文章は微妙なものの見方の反映なので、訳文のピントが少しでもずれると、その本質が失われてしまいます」(仮名遣ひ、ママ)と吉川氏は記事で語つてをられる。まつたくその通りだと思ふ。 吉川氏の全訳に大いに期待したい。 ときに、プルーストの誕生日をことほぎつつ、私からも皆さまにひとつ報告がある。 私もこの秋からプルースト『失はれた時を求めて』の個人全訳を刊行する。光文社古典新訳文庫である。 2008年に「消え去ったアルベルチーヌ」を出したところ、読者の皆さまから多大なるご支持だけでなく、ぜひ全訳を、といふ声を少なからず頂いた。有り難いことである。 読者の皆さまに伏して感謝申し上げるとともに、篤実なプルースト学者として世界的に著名な吉川氏とほとんど同時期に個人全訳を出すことができることを私は心より喜んでゐる。 『失はれた時を求めて』の全訳が五種。個人全訳が四種といふ国は世界広しと云へども、日本だけしかないと思ふ。 ただ、個人全訳といふ仕事は想像以上の精神力と知力と体力を必要とする。私も深酒をやめて摂生自重しなくてはならないが、吉川氏のご健康とご健筆を祈りつつ、ともに最終巻まで恙なく訳し了へることを目指したい。
by romitak
| 2010-07-10 18:35
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